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2011年2月 9日 (水)

【雑記】イタリア発着のユーロシティ(EC)

地球の歩き方 編集部の鹿野ですsnowleftrightsun
今回はイタリアを発着する国際列車ユーロシティ(EC)について説明します。

イタリアを発着するユーロシティは大きく分けて以下のとおりになります。

one フランス・パリ方面(TGVアルテシア)
two スイス方面(旧チザルピーノ)
three オーストリア経由ドイツ方面(Brennero経由)
four オーストリア方面(Tarviso経由)
five スロヴェニア方面(Trieste経由)
six フランス・ニース方面

2011年2月現在で運行しているのは、①~③の3つのルートです。

④のルートは、以前はECアレグロという形で運行をしていましたが、Tarviso付近の線形改良工事のため、オーストリアのフィラッハVillach~イタリアのヴェネツィアVeneziaローマ広場まで、バス代行となっていますcoldsweats02このバスは鉄道パスでも利用はできるのですが、全席指定制のため、座席予約と指定料金が必要になります。

⑤のルートは、スロヴェニア鉄道の高速列車ICSがユーロシティの種別でリュブリャーナ~ヴェネツィア間を結んでいましたが、同じく線形改良工事のため、長期運休状態が続いていますweep

⑥のルートは、以前はミラノ~ニース間をECリヴィエラという形で運行していましたが、現在は廃止されてしまいましたbearing現在はミラノ~ヴェンティミリアVentimigulia間をイタリア鉄道のインテルシティ(IC)で移動し、ここでフランス国鉄(SNCF)の普通列車(TER)に乗り換えて、ニースに向かうことになります。

 

bullettrain 現在運行しているユーロシティ

one フランス・パリ方面
このルートはTGV国際線である「TGV Artesia」によって運行しています。
「TGV Artesia」はミラノ~トリノTorino~シャンベリーChambery~パリを約7時間かけて結んでいます。フランスの高速列車TGVは、イタリア国内の高速新線で運行することができないので、トリノ~ミラノ間は在来線経由で運行していますtrain
dangerTGV国際線のため、全席指定制の列車となり、鉄道パスだけでは利用できません。

 

twoスイス方面(旧チザルピーノ)
このルートのユーロシティは、2009年12月までは「チザルピーノ Chisalpinoという名称で運行をしていましたが、チザルピーノ社解散にともない、現在は一般的なユーロシティとして運行しています。振子式の高速列車であるETR470型と2009年に登場した最新式のETR610型の2つのタイプで運行しています。

Ec01

 

カラーリングは旧チザルピーノ時代のものを踏襲しているものもあれば(ロゴはチザルピーノからスイス国鉄(SBB)やトレニタリア(fs)のものに更新しています)、スイス国鉄所属の編成は、スイスの振子式高速列車のICNと同じようなカラーリングに更新しているものも出てきていますok
dangerこのユーロシティは「チザルピーノ」時代と同じく、イタリア国内やイタリア-スイス間の国際ルートで利用する場合は、全席指定制のため、鉄道パスだけでは利用できませんが、スイス国内区間のみで利用する場合は、スイスのインターシティ(IC)と同じ扱いとなるので、鉄道パスだけで利用できます。

 

Ec02

 

threeオーストリア経由ドイツ方面
このルートのユーロシティは、ミラノ~ヴェローナ~ボルツァーノ~インスブルッツク~ミュンヘン間を結んでいます。
dangerこのユーロシティの特徴は、イタリアの他のユーロシティや国内の長距離列車と違い、全席指定制ではない列車であることです。そのため乗車区間をカバーできる鉄道パスであれば、そのまま乗車できます。

この理由のひとつとしては、このユーロシティを運営している鉄道会社がドイツ鉄道(DB)、オーストリア連邦鉄道(OBB)とイタリア側がトレニタリア(fs)ではなく、私鉄の北ミラノ鉄道であることです。
トレニタリアが運営しているECやICは、全席指定制で運行していますが、私鉄の北ミラノ鉄道が運営となっているため、このルールに適用されないからだと考えられますcatfaceflair

bombimpactただ、イタリア国際ルートのオープンチケット(予約が入っていない区間乗車券)は、現状では存在していないので、このユーロシティの乗車券をイタリア発着のルートで購入する場合は、座席指定が含まれた「包括運賃チケット」での利用となります。
任意予約制の列車ですが、チケットは「包括運賃チケット」となる変わったユーロシティですdash

memopen 鹿野 博規

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2010年8月26日 (木)

シティナイトラインと一言でいっても

地球の歩き方編集部の鹿野ですcatfacenotes

シティナイトライン CityNightLine」は、ヨーロッパの代表的な夜行列車のひとつで、ドイツを中心に、スイス、オランダ、デンマーク、フランス、チェコ、イタリアの7カ国にわたって運行している。
以前は、シティナイトライン社によって運行していて、統一したデザイン、編成で運行していたが、運営がドイツ鉄道(DB)主体の運行となり、ドイツ鉄道で運行していた夜行列車DBナハトツーク(DB-NZ)と統合されると、様々な編成で運行するようになった。
現在のシティナイトラインの編成は、大きく分けて2つある。

clip 2階建て型編成
旧シティナイトライン車両を中心に構成されている編成で、2階建ての寝台車、クシェット車、リクライニング座席車、食堂車である。寝台車は2人部屋ベースのデラックス寝台(シャワー/トイレ付)、エコノミー寝台と4人部屋ベースのエコノミー寝台となっている。クシェットは4人部屋タイプと6人部屋タイプの2種類、座席車はリクライニングが可能なオープンサロンタイプの座席である。
主な運行ルートは、
・チューリヒ~ベルリン
・チューリヒ~アムステルダム
・チューリヒ~ハンブルグ
・アムステルダム~ミュンヘン
・コペンハーゲン~ミュンヘン
・コペンハーゲン~バーゼル
・ミュンヘン~ハンブルグ
・ミュンヘン~ベルリン

clip コンフォートライン型編成
旧DBナハトツークの車両等で構成されている編成で、寝台車、クシェット車、座席車、食堂車である。寝台車は3人部屋ベースのデラックス寝台(シャワー/トイレ付)、エコノミー寝台となっている。クシェットは2階建てタイプと同じく4人部屋タイプと6人部屋タイプの2種類、座席車はオープンサロンタイプもしくはコンパートメント(個室タイプ)の座席である。
コンフォートラインのデラックス寝台は5月7日のブログでも紹介しているので、そちらを参考に。
主な運行ルートは、
・パリ~ベルリン
・パリ~ミュンヘン
・ミュンヘン~ヴェネツィア
・ミュンヘン~ローマ
・プラハ~アムステルダム
・プラハ~チューリヒ

Citynightline1
【A】 チューリヒ中央駅に到着したシティナイトライン。ベルリン発(2階建て型)とプラハ発(コンフォートライン型)が途中で合流して、チューリヒ中央駅に到着している。

B ベルリン発のシティナイトラインに編成されている2階建てタイプの寝台車(全てエコノミー寝台タイプの客車)

Citynightline2

C ベルリン発のシティナイトラインに編成されている2階建てタイプの寝台車(デラックス寝台付タイプの客車)。旧シティナイトラインカラーのままである。

D チェコ発のシティナイトラインに編成されているコンフォートライン型の寝台車(デラックス寝台付)。チェコ鉄道(CD)所属の客車が編成されている。

Citynightline3 【E ベルリン発のシティナイトラインに編成されている食堂車

シティナイトラインというと、どうしても旧シティナイトライン時代の2階建て車両を中心とした紹介が多いが、通常タイプの車両での編成も多くある。
またカラーリングもだいぶ新塗装のものに置き換わっているが、旧オリジナルカラーの車両がまだ残っているし、他の国の寝台車も編成される場合があるsmile

シティナイトラインと一言で言っても、このように様々な客車や組み合わせで運行している
ので、紹介されているイメージのみで利用すると違うことも多くあるので、ご注意をdanger

memopen 鹿野博規

 

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2010年8月 6日 (金)

日立製車両(ジャヴェリン)の紹介

Javelin こんにちはsmilesign01
これから紹介するのは、
遠い日本からイギリスの鉄道会社サウスイースタン鉄道(South Eastern)で活躍中の日立製車両(ジャヴェリン)を紹介したいと思います。

運行区間ticketは、ユーロスターの始発駅であるセントパンクラス駅(St.Pancras)flagからドーヴァー・プライオリ駅(Dover Priory)flagまでです。
途中2012年のロンドンオリンピック開催予定のストラットフォード駅flagを通り、アッシュフォード国際駅flag、カンタベリー大聖堂のあるカンタベリー西駅(Canterbury West)flagマーゲート(Margate)駅flag、さらにフォークストン(Folkeston Central)flagなどと言った場所を通ります。

ジャヴェリンは2009年12月のダイヤ改正により本格的に営業運転を開始しましたflair
営業最高速度は、225Km/hとなっています。
Javelin2両端に流線型の先頭車を配した6両編成で、通勤・通学時間帯は増結し運転していることもありますshine
これにより、ケント州の各地からロンドンへの通勤が可能になり、「新在直通」と「新幹線通勤」を合わせた形の輸送サービスが実施されるようになりました。また、ロンドン方面への通勤時間が短縮しましたrunsoonbuilding

私が乗車した当時は、2等車のみで、車内は横2+2の配置し、定員は361人。
ロンドン~アッシュフォード駅までは高速運転で揺れはあまりなく快適でしたheart02その後は高速運転はせず、在来線本来のスピードでしたnotes

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2010年5月 7日 (金)

シティナイトライン 3人部屋ベースのデラックス寝台

地球の歩き方編集部の鹿野です。今回は、意外と知らない寝台列車の情報です。
いつもよりロングバージョンでお届けしますsmileshine

ドイツを中心として運行している夜行列車シティナイトライン(CityNightLine)
個室寝台車両は大きく分けて2つのタイプに分けられる。

ベルリン~チューリヒ間などで連結されている2階建てタイプ(2人部屋および4人部屋ベース)のものと、
旧DBナハトツーク等で利用していた3人部屋ベースのものである。

2階建てタイプのものは、いろいろな書籍や旅行パンフレットで紹介されていることが多いが、
実際編成されているのは3人部屋ベースのものの方が多いeyeflair
Citynightline01



【写真説明】
左:寝台状態のデラックス寝台(シングル利用時)。中段、上段の寝台は格納されている。
中:座席状態のデラックス寝台。3人部屋ベースなので、座席は3席
右:寝台の向かい側にあるシャワー、トイレ、洗面台ルーム

pen今回は3人部屋ベースのデラックス寝台について紹介する。

デラックス寝台は、個室内にシャワールームトイレ洗面台が設置されているもので、
それに対しエコノミー寝台や普通寝台と言われているものは洗面台のみが設置されている。
「デラックス」という名称が付けられているが、設備の違いはその程度である。

個室内は半分が寝台部分、もう半分がシャワー、トイレ、洗面台部分となる。
内部はそれほど広くはないgawksweat02
寝台は3人部屋ベースなので、3段ベッドとなる。
シングル利用の際は、下段のベッドのみがセットされ、
ダブル利用の際は、下段と中段のベッドがセットされ、
T3(3人利用)利用の際は、下段、中段、上段の全ての寝台がセットされる。
中段や上段を利用する場合は、ハシゴがセットされる。

シティナイトラインの3人部屋ベースのデラックス寝台のシャワールームは、
コンパクトにシャワー、洗面台、トイレが設置されている。
洗面台の水道とシャワーは共用のものを利用する。
シャンプー石鹸などは、シャワールームに固定設置されたものを利用する。

Citynightline02


【写真説明】
左:扉を開くと左側にシャワールーム、真ん中に洗面台、右側にトイレがある
中:洗面台とシャワールーム。このタイプの場合の水道は、シャワーと共用
右:シャワールーム。壁面に設置された赤いボタンでお湯を出す。温度調整は赤いボタンの下にある。

シャワー自体はボタンを押して一定の時間出るものであるが、
シャワールームの排水溝はそれほど大きなものではないので、
シャワーを繰り返し出したままだと水が漏れてしまうので、注意が必要であるsweat01

洗面台はコンパクトにまとめられたもので、
左右に可動式となっているためシャワー利用時は邪魔にならないようになっている。
側面にはタオル歯磨き用の水が用意されている。
水道はシャワーを利用するので、使い勝手は少々悪い。
普通寝台の洗面台でも同じことを言えるが、
夜行列車の洗面台の水は、飲用できないものなので、注意したい。
デラックス寝台や普通寝台の場合、
ミネラルウォーターのペットボトルが1人あたり1本用意freeされていることが多いが、
不安なら乗車前に購入しておくのも良いだろうthink

Citynightline03
【写真説明】
左:洗面台の右にあるトイレ。壁面の赤いボタンで流す仕組みとなっている。
右:可動式の洗面台。水道はシャワーのものを利用するので、使い勝手が少々悪い。

個室内部から鍵をかけることは、当然可能であるが、
シティナイトラインのデラックス寝台にはルームキーが用意されている。
そのため個室から出て食堂車等に行く際も外側から鍵が掛けられる
スペイン鉄道のトレンホテルや国際夜行列車エリプソスやルシタニアに編成されるグランクラーセクラスも
同様なルームキーが用意されている。

朝食は、デラックス寝台やエコノミー寝台利用者に用意される。
食堂車での朝食ではなく、 車掌が部屋まで持ってきてくれるheart01
基本的にはパンbreadとコーヒーcafeのコントネンタル式の簡単なものである。

Citynightline04_4
【写真説明】
左:朝食の一例(ある程度しっかりしているもの)
右:朝食の一例(パンとコーヒーのみの簡単な場合)

シティナイトラインのデラックス寝台は、
オリエント急行などの豪華さは無いが、シンプルかつ快適に過ごすことができるnotes
決して広くはないが、シャワーも利用できるので、列車で移動しながら、リフレッシュすることもできるspa
機会があれば利用してみるのも良いだろう。

2009年10月19日 (月)

スペイン タルゴⅢの引退

地球の歩き方編集部の鹿野ですhappy02

Catalantalgo 今回の訪欧の目的のひとつとして、国際列車「カタランタルゴ」の乗車があった。

理由としては、今年の12月12日をもって、「タルゴⅢ」による運行を止めるニュースを聞いたからであるear

スペイン国内にも「タルゴⅢ」による列車も残っているが、これも置き換わる予定である。

「カタランタルゴ」は、現在はスペインのバルセロナとフランスのモンペリエを結ぶ国際列車である。
1日1往復の運行されている。

【写真説明】
 バルセロナ・フランサ駅から出発するタルゴⅢ編成の「カタランタルゴ」

「カタランタルゴ」はECの前身となる国際列車TEEのひとつとして、1969年6月に運行開始した。

Talgoiii_1st Talgoiii_2nd運行開始当初はバルセロナとスイスのジュネーヴを結ぶ国際列車であったが、フランスのTGVの開業などで、現在はモンペリエ止まりとなっている。

この国際列車で使用しているのがタルゴⅢである。

タルゴⅢは1964年に登場してから、45年間現役で運行をしていた。TEE時代の雰囲気を色濃く残している列車である。Talgoiii

TGVなど高速化が進んでいる現在の眼から見れば、
古臭く見えるかもしれないが、ヨーロッパの列車の優雅さshineを感じることができる貴重な列車だろう。

座席は、昨今のオープンサロンタイプの座席とは違い、
背もたれは低いがリクライニングは可能である。

1等は1+2列、2等は2+2列の座席配置である。

食堂車は無いが、軽食が取れるBar車両が編成されている。
車内販売は特に無い。

【写真説明】
 左上:タルゴⅢの1等(プレフェレンテ)車内の様子
右上タルゴⅢの2等(トゥリスタ)車内の様子

乗降口にある行き先表示板

「カタランタルゴ」は、2009年12月13日以降は、軌間可変機能がある高速機関車S130による「Alvia」による運行に変わる予定。

Alvia タルゴⅢに乗車をするのなら、今のうちsoonである。

【写真説明】
12月13日以降にタルゴⅢから置き換わるS130による「Alvia」

memopen鹿野 博規

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